【はたらくヒト、それぞれのTERAX® vol.4】
「ライフワークとして。とにかく楽しみながら仕事がしたい」
シャンパンタワー職人 小泉智

 

東光商事株式会社によって開発された「TERAX®」は、スポーツ用品やフェムテック商品、リカバリーアイテムなど、進化系機能素材として多様な商品に採用されている。時代の流れに合わせて進化を遂げ、あらゆる人の生活に寄り添ってきたTERAX®が各業界のトップランナーの生活に密着し、そのヒトならでは仕事術や人生哲学を紐解くインタビュー連載、第4弾。


イベントや祝い事を盛り立てる演出として、時折登場するシャンパンタワー。デコラティブな外観が場に華を与え、非日常を彩ってくれる。その道の先駆者として『シャンパンタワー職人』の肩書きを持つ小泉智さんが、常に考えていることとは。

 

シャンパンタワーに出会う前も今も、「楽しいと感じること」が原動力。

「今でこそシャンパンタワーを生業としていますが、ずっと『ただ、とにかく楽しい』という気持ちは変わりません。シャンパンタワーを作ること自体が好きで、どれだけ仕事をこなしたかとか、いくら稼いだかとか、正直気にしなくなりました」シャンパンタワーに出会って約20年、『楽しみながら生きていきたい』という気持ちは揺るがない。

「シャンパンタワーを作り始めたのは会社員のころ。知り合いに誘われて、イベントや繁華街にあるお店の装飾を行う会社でした。当時は特になりたい職業や夢もなく…一言返事でメンバーとしてジョイン。その会社のサービスの一環でシャンパンタワーを作る仕事があったんです。それが出会いでしたね。そして14年間働いた後に独立し、そこからはシャンパンタワー一辺倒でやってきました」

 

一職人として、とにかく手を動かし作り続けた。

シャンパンタワーを専業に活動を開始したタイミングでコロナ禍に突入。飲食店は営業休止に追い込まれ、自身への仕事のオファーも減少。しかしそこに焦りを感じてはいなかったという。

「『シャンパンタワー職人』として独立して、あくまで『職人』を謳っているのに手を動かしてないなんて意味ないな、と考えていたところ、路上でシャンパンタワーを作ってやろうと思い立ったんです(笑)新宿の路上でよく若者がライブをしてるじゃないですか。お金にならないことなんて重々承知で、僕もそれをやってみようと。まだシャンパンタワーを見たことがない人に見てもらいたいという気持ちもありました」

狙い通り『路上シャンパンタワー』は功を奏し、コロナによる営業不振脱却の兆しが見え始めた当時に、これまでとは毛色の違う案件が飛び込んでくる。

「これまでは店舗やイベント業者さんから発注を受けることがほとんどだったんですが、個人のお客様から特注でシャンパンタワーを作って欲しいと依頼されるようになって。好きなキャラクターやアイドルの誕生日、お祝い事、いわゆる『推し活』ですね。そこでシャンパンタワーを作ったのが好評で、どんどん依頼が流れ込んでくるようになりました。シャンパンタワー職人として新しい一歩を切り開けたと思います」

 

従来のシャンパンタワーのイメージを覆す、新しい領域を開拓。

シャンパンタワーを作るだけでなく、そこにまつわる装飾や企画のあれこれも、すべて一人で担う小泉さん。そこには職人としての矜持があった。

「シャンパンタワーは場を盛り上げる演出のひとつ。それをよりよく見せるために日々試行錯誤しています。その日の主役の衣装のイメージに沿って装飾のリボンを手作りすることもありますし、グラスにキャラクターの顔を描くこともある。時間や手間はかかりますが、細部までこだわりたいんです。きっと根っからの職人気質なんでしょうね(笑)」

シャンパンタワーといえど使い方はさまざま。従来のイメージを覆す、ユニークな企画も行っているそう。

「シャンパンを流すだけがタワーじゃないんです。たとえば、グラス一つひとつにそうめんを入れて上から麺つゆを流し込む、流しそうめん。明石焼きを入れて出汁を注ぐこともありました(笑)バラエティに富んだアイデアを落とし込めるのもシャンパンタワーのいいところ」

 

体力仕事はTERAX®︎がサポートしてくれる。

明るく軽やかな印象の小泉さんだが、依頼が立て込む時期になるとやはり疲れは隠せない。そんな時は、TERAX®︎のアンダーウェアで仕事に臨んでいるという。

「脚立に登って高い所にグラスを置いたり、荷物を搬入したり…とにかく体を駆使しています。この前はエレベーターがないビルでの仕事だったので、荷物を運ぶのに何往復もしたんです。この日もアンダーウェアを着用していて、働いている間中とにかく快適だった。温めてくれるだけじゃなく、熱も逃がしてくれるので、汗をかくような現場では重宝していますね」

 

これから先、何をしていても「今が一番楽しい」と言っているはず。

「今も昔も少し先の自分に対して、これを目指そう、これに挑戦しよう、という具体的なものはあまりなくて。ただ、『何かを作るために手を動かしたい』という気持ちはありますね。それが流木を使った何かであったり、陶芸であったり、その時の自分がしたいと思ったことを選びたいです。自分の身の回りの小さな世界で楽しく生きていけたらいい。きっと10年後も20年後も『今が僕の人生の中で一番楽しい』と話していると思います」

 

[プロフィール]

小泉智

2019年 シャンパンタワー職人として独立。店舗やイベント会社、個人のクライアントから依頼を受け、シャンパンタワーを製作する傍ら多数のテレビやラジオにも出演。従来のイメージにとらわれず、ユニークな企画を打ち出しながら独自性のあるシャンパンタワーを生み出している。

X: https://twitter.com/towercraftsman2
Instagram:https://www.instagram.com/towercraftsman_





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